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2024/04/27 03:10 |
各作品の総括①



各作品の総括です。2回に分けます。



【NUMB】
作・演出 岩☆ロック




 

とにかく、岩☆ロックさんの無駄の無い脚本センスに脱帽。
キッチリと20分に収め、そのうえで台本に作者の想いを詰め込む手法には、舌を巻いた。


特出すべきは、最後に叫ばれる詩である。
これによって、物語は一気に集約し、加速度を増していく。
台本だけ読めば、けっこうしんみりとしてしまう部分だが、
そこをあえて叫びにするところに、岩☆ロック座の持ち味がうかがえる。


作品全体も、やり方によっては、かなりしんみりと感動的になっておかしくない内容である。
稽古当初からロック氏は「とにかくエネルギーを落とさないで、リズムを大事にしてください。」
という事を言っていた。

演者の発する熱量によって、物語のギヤを回転させていく手法である。
(このスタンスは、偶然か必然か3作品全てにあてはまっていたように思う)


「名は体を表す」。
岩☆ロック座の世界感は、まさに一瞬に命を懸けるロックンロールである。



ちなみに、ロックさんの書くギャグシーンは、ロックさんでないと体現できません(笑)。






【マンホールマン】
作・演出 猫道


 

過去に上演された作品を短編に書き直した作品。

『不条理』という言葉が、これほど似合う作品も、そうありますまい(笑)。
彼の書く作品の世界は、えらくダークでありながら、とても陽気である。
皆、全速力で狂っている。
“狂った世界の住人”ではなく、狂った人々のエネルギーが、世界を構築しているのだ。


彼らは、自分達の行動にはまったく疑問を持たず、その結果起こる不条理に苦しみ、嘆き、激怒する。
奈落に向かって、全速力で疾走していくのだ。


不条理なのだが、各人物のモチベーションやキャラクターが見事に分かれているため、
案外と入り込みやすい。この辺はセンスですね。


私の写真(AERAの表紙)がでかでかと舞台上に飾られたときは、
我ながら気持ち悪かったなあ(笑)。
ああいった小道具やセットで世界感を生み出すのも、彼の独特のセンスであろう。
佐和山君の持ってくるマンホールの蓋は、
その存在感だけで色々なイメージを与えてくれます。


最後、佐和山君と地蔵先生がクリスマスツリーにされるシーンは、かなり象徴的でしたね。
ダークで陽気。

てゆうか、あのシーン、メチャクチャ疲れました。メチャクチャ疲れました。

 

 

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2008/12/25 21:45 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録
【えれくとろすなっく奈津美】総括(イベント全体)







【えれくとろすなっく奈津美 prezennt's 轟け!☆仏Met's】
全体の総括です。


前回も書きましたが、短いながらも、とにかくエネルギーを使う舞台でした。

作品を『曲』と捉え、その上でイベントを構成していったのは、大変有効だったなと思います。
音楽のアルバムを創るように、全体を生かすために個々の作品をどう創るか、
というスタンスが暗黙のうちにできていました。


作品の並べ方は、三人でかなり悩みました。
最終的に

【NUMB】
【マンホールマン】
【年の瀬!怪談・まんじゅう怖い】

という構成になりました。
結果的には、ベストな順番でしたね。



【まんじゅう怖い】の脚本を出したとき、お二人が
「これはバラードですね。」と言ってくれたのは、自分としては意外な発見でした。
実際にやってみると、なるほど、と思います。







そして、『ママ・奈津美』として参加していただいた
DULL-COLORED POPの堀奈津美さん。

『踊り子』としてオープニングでダンスを披露してくれた
羽太祐子さんと原田えりさん。

この三人の存在は、予想以上に大きかったです。


まあ、単純に男だけだと、むさ苦しいというのもあったのですが(笑)、
会場を「えれくとろすなっく奈津美」というお店にしてしまったのは、
ママ達の存在感のたまものですね。



お店に入った瞬間、奈津美ママが出迎えてくれる訳ですが、
その時点から、ここは異空間なのですね。
が、奈津美さん本人は、あまり役に入り過ぎず、気さくに観客とお話をしたりする。
イベントの内と外に居るわけです。

で、踊り子達がダンスを始めると、徐々に観客はイベントの世界に引き込まれて行く。
そして、いよいよ本編【NUMB】が始まる・・・


自然と始まり、駆け抜けるように過ぎていく時間。
かなり観やすい構成になっていたのでは、と思うのですが、いかがでしょう?



スタッフにも恵まれました。
【秋の短編祭り!】でお世話になった、音響の長谷川ふな蔵さん。
猫道さんのイベントでは、毎回お世話になっている、照明・舞監のmasakicさん。
なんとも素敵なチラシを作ってくださった、羽尾万里子さん。
改めて、ありがとうございました!



ほぼ、当日仕込みだったり、一回目の上演から次の回までの休憩が一時間も無かったり、と
大変な現場にも関わらず、スムーズにイベントを進めてくれました。

 
お客様からの感想はどうだったのでしょうか?
私、まだアンケートを読んでいないのですが、
皆様に楽しんでいただけたなら、本当に嬉しいです。

御来場くださった皆様、応援してくれた皆様、ありがとうございました。



では、各作品の総括に続きます。

 

 

 

 

              小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)

 


2008/12/25 21:19 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録
【えれくとろすなっく奈津美】営業終了!!








【えれくとろすなっく奈津美 presents 轟け! 仏Met's】
無事に、営業終了いたしました。
御来場くださった皆様、応援くださった皆様、どうもありがとうございました!!



いやあ・・・・・・疲れました!!(笑)
ですが、とても気持ちの良い疲れです。お祭りのあと!って感じですね。


岩☆ロックさんが「これはバンドです」って言っていた通り、
今回の公演は、よりライブに近かったように思います。
とにかく、パワー! まずパワー!!
生命力(エナジー)を感じさせる熱い舞台でした。


お客さんの反応も良かったですねえ。
私のお客様は、芝居をしていない方や、
猫道さん、ロックさんとは面識が無い人も多かったのですが、
その方達にも、好評でした。


各作品の総括や、全体の感想は、また書こうと思います。

まずは、皆さん、お疲れ様でした!
楽しかったぜ!!!



                     小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)

2008/12/22 21:51 | Comments(2) | TrackBack() | 舞台記録
霜月・司会の記録②






~前回の続きです。~



二日通しての企画で
『100人のラブレター』というのがあって、
「普段言えない想いや、伝えたいことを、小さなメッセージカードに書いて表現してみよう」という企画でした。

イベントの合間に、私が読み上げていたのですが、
好きな人や、同級生へのメッセージを始めとして、
地球の裏側でがんばっている友人へのメッセージや、
上京してきた娘さんから、お母さんへのメッセージ、
小さなお子さん達へ「生まれてきてくれてありがとう」というメッセージなど、
心温まるものがたくさんありました。


写真のバックにあるのが、集まったメッセージカードを繋ぎ合わせて作ったディスプレイです。
イベント終了後に、記念撮影していただきました。



二日間の学園祭も、あっという間に終盤。

夜はかなり冷え込んできたので、実行委員の皆さんが客席に毛布を配っていました。
私も二日目はカイロを持参しました。朝晩は、手がかじかむくらいに寒かったのです。


でも、イベントはそんな寒さを吹き飛ばすくらいの大盛況!

グランドフィナーレでは、アカペラ・吹奏楽・クラウンパフォーマンス・そしてダンスと盛り沢山でした。
トリを飾ってくれたダンスサークル『JG』の皆さんが登場すると、客席は大熱狂です(これも子供が多かった)。
コンサートさながらに盛り上がりました。

ちなみに『JG』は『時間厳守』の略なのだそうな(笑)。


二日間の司会で、私もだいぶ観客の皆さんに認知されたようでして、反応よかったです。

客席から「桃郎太!」と掛け声をいただいたのは嬉しかったなあ。あれは、えどむらさきの皆さんかしら?
ありがとうございます!
一座でやっている芸風が、こういったカタチで生きてくるとは思っていませんでした。わはははは。


各模擬店の参加団体賞の発表を終え、私の出番はここまで。
あとは、実行委員長による進行となります。

毎回、一座でやっているように、マイクを置き、手をついて皆さんにご挨拶いたしました。


皆さん、本当にありがとうございました。



委員長の挨拶も終わり、
最後に、野球グラウンドから盛大な花火が上がります。

実行委員の方々と一緒に、秋の夜空に咲く花火を見上げながら、

「終わったなー・・・」と、ホッとしたような、それでいて悲しいような複雑な心境になりました。



今回、実行委員のほとんどの方が初対面にも関わらず、気さくに、とても親切に対応していただきました。
これも、新座キャンパスの方々の人柄なのでしょうか。

私の培ってきたものが、お役に立てたのならば、こんなに嬉しい事はありません。


色々とイベント出演の意義についてなど、書きたいことはあるのですが、ページを改めます。
まずは、皆さんにご挨拶を。



委員長の秋野さんを始め、学園祭実行委員の皆さんお疲れ様でした。

特にステージ統括の宮下さん、打ち合わせから色々と窓口となって戴き、ありがとうございます。
他にも、清水さん、瀬田さん、長田さん、千葉さん、廣木さん、吉永さん・・・皆さんありがとうございます。

そして、今回のお話を持ってきてくれた黒田さん、本当にありがとうございました。

とても充実した仕事でした。




―大きな感謝を込めて―




                            
                    小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)


2008/11/06 14:48 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録
霜月・司会の記録①









立教大学新座キャンパス学園祭
【IVY Festa2008】

ひょんな事から、イベントスペースの司会のお仕事をいただきまして、2日・3日と、
新座へ行ってまいりました。


年齢層が幅広く、家族連れの方が本当に多くて、びっくりしました。
話には聞いていたけど、本当に地域密着型なのですねえ。
二日目には、レジャーシートとお弁当持参のツワモノもいました。

で、やはりこういった客層では、私のキャラはウケがいい(笑)。
特に着物だと、年配の方々がなじみやすいのでしょうね。
(子供たちからは「漫才だ! 漫才だ!」って言われました)


地域の方々も、年々、この学園祭は楽しみにしているらしく、二日間とも、大盛況のうちに終了いたしました。
いや、正直、あんなに集まるとは思わなんだ。


初日は、素晴らしい秋晴れに恵まれ、行楽日和という感じでスタート。
新座キャンパスには木々が多く、雰囲気が良かったですねえ。
観客の方々も芝生やベンチに腰掛けて、気持ち良さそうでした。

辺りにピエロやクラウンが歩きまわってて、大道芸やってるのですが、これも学生さんなのだそうです。
タレント揃ってますねえ☆



さて、私は野外のイベントスペース担当。


台本を見つつの司会進行だったのですが、台本のそこかしこに

「このへんはアドリブで繋いでください」

というのがありました。ひいいい!

いや、ビビリながらも、そこは私、座長として経験を生かして頑張りましたよ!



舞台上では地域の小・中学生の演奏会や、様々な大学内サークルのパフォーマンスがあったのですが、どの演目も、とてもクオリティが高かった。観客として見られなかったのが残念です。

特にアカペラサークルのえどむらさきさん
クラウンパフォーマンスのどりぃむぼっくすさん
素敵でした☆

初日の夜には、『マハロ・フラ』という、地元のフラダンスサークルが出演したのですが、
なんとメンバーは全員40~60代(もっと上の方も居たかもしれない)の女性達。
しかも、マハロ・フラさんは、既に9年間、この学園祭に出演を続けているのである。素晴らしい!

こういった方々が出演してくれる事によって、さらに観客の幅が広がるのである。
学園祭を支え、見守ってくれている地元民の力ですね。
ところで、マハロ・フラの皆さん、手がかじかむほどの寒い中、アロハの格好だったけど、大丈夫だったんだろうか・・・?


二日間共通で行われたイベントもあって
『バルーン イン ザ スカイ』
『ビンゴ大会』。

『バルーン イン ザ スカイ』は、数百のバルーンを、観客みんなでいっせいに空に放つ、というイベント(ちなみに、このバルーンは、分解され、土に還るという特殊な風船。ゴミにならないのである)。

いやあ、これ、キレイでした!!

実行委員の皆さんが気合入れるわけですねえ。観客の皆さんも、大歓声でした。

私は舞台から降りて、打ち上げのカウントダウンしたのですが、責任重大で、ドキドキしていました。
隣に居た男の子達が
「すげー。これ本当にすげーよ。」
「すげー、すげー。」
って言っていたのが印象的でした。
実行委員の千葉さん、良かったね☆



で、『ビンゴ大会』。

私は数字の読み上げと、進行役です。

これ、景品がとても豪華で、これを目当てに来る人も居たのではないだろうか?
お母さん方、多かったものねえ。
特に二日目はお子さんが大勢来ていて、大変な賑わいでした。

最初は、みんな、その場でカードをペコペコやっているのですが、
だんだんと、子供たちが前に出てくるんだな、これが(笑)。


そのうち、ステージ前に子供たちがズラリと並び、ステージに乗り出さんばかりになって
「○番!○番!」とか言いながらぴょんぴょん跳ねてました。ライブみたいだなあ。あははは☆
中には飽き始めてカード投げてる子とか、「チキショー!」って、おっさんみたいなリアクションしている子とか、番号を読み上げるたびに「あーっ!!」 「ぎゃーっ!!」 「ビンゴー!!」と、上へ下へのお騒ぎです。
熱いぜ!!


ビンゴ終わった後もステージ前に残ってる子が居て
「あとね、ここが出れば揃ったの!」と言って、カードを見せてくれたりしました。ほっこりしてしまうなあ。
いやあ、盛り上がった。よかった。
瀬田さん、ぶんぶんさん、お疲れ様でした。


さて、祭りはいよいよグランドフィナーレに突入するのである。



長くなりそうなので、次回に続きます。




                    小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)



 


2008/11/06 12:41 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録

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