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2026/01/22 14:16 |
【小部屋の中のマリー】 清算会に行ってきた


日曜日は、『小部屋の中のマリー』の清算会でした。


夜の新宿に集合。
居酒屋で再び、共演者達と酒を飲みながら語ってきました。



以前の日記でも書きましたが、今回の公演、
実質三週間足らずという稽古期間だった訳ですが、
その期間、役者として、そして団体主催として、
考えさせられる場面が多くありました。


【マリー】の出演者の中では、私は二番目に年上でした(実は、
ひとり、私と同い年がいてビックリしたのですが)。
稽古中、やはり年齢やキャリアって、そんなに関係ないんだなあって痛感いたしましたね。
勉強する事いっぱいありましたよ、ホントに。


でも、やはり年下の方からしてみれば、私は『先輩』になるわけで、
やっぱり、その面は気をつけました。

それは、面目を保つという事ではなく、
先に立つ者として、いかに姿勢を示すか、という事です。

客演とはいえ、どうしたって自分の行動は、そのまま全体に影響するわけですから、
主催・谷さんとは別の部分で、自分がやるべき事をきちんとやる必要がありました。

いい背中を見せられたなら、良かったのですが。


自分は、一座では作・演出を行っていますが、本業はやはり役者で、
演出部分で、谷さんから勉強させてもらったことがたくさんあります。
「ああ、こんなアプローチの仕方があるのか」とか、
そういう側面からも、稽古を見ているのは楽しかったです。



DULL-COLORED POPの作品は、過去に2作品観ていたのですが、
「うかつにハッピーでもなく、ただただ悲観的でもない」というのが、私の持った印象で、
そこが好きでした。


マリーは外の世界で、人間の持つさまざまな『色』に触れる事で、
自分自身は濁った色に染まった。
それを幸福と捉えるか、不幸と捉えるかは、観た人によって様々だと思います。

濁った色に染まること、それこそが「人間になる(生きる)」という事かもしれないし、
マリーは果たして不幸になったのか? あの小部屋の中に居た方が幸せだったのか?
それだって、答えの出ない問いかけなのです。


「面白かったか?」という問いかけに対して「うん。」と答えたマリー。

その『実験』は、いくつもの波紋を作り、
周囲の人間達の『色』を変化させた、あるいは、より濃さを増すことになりました。
しかし、マリーにその行動を起こさせ、結果を産み出したのは、他でもない、周囲の人間達です。


最後のシーンで描かれる群像。
白い舞台が様々な色に侵食され、混ざり合った中、人々はそれぞれの生活を続ける。
濁った事に気づかずに、あるいは忘れようとし、あるいは知らずに。


マリーが見た『素晴らしき世界』を、我々はどう生きていくのか。
なにを持って、「素晴らしき」と想うのか。


この「答えの出さなさ」が私は好きです。



谷さんの作品の根底には、この世で起こる事柄に対する、
ぼやきにも似た感情が見え隠れするように思われます。

【マリー】で描かれた「同じことの繰り返し」というコンセプトは、
人間の歴史を見つめる冷淡とも言える眼であり、
皮肉と苦笑いと哀愁と落胆と希望とその他もろもろがごちゃ混ぜになった、
なんとも言えない複雑な『色』を観客に投げかけます。


シンプルな構成の中に織り込まれた、数々の問いかけ。
それこそ、絵画のように、近寄ってじっと見つめてみたら、また違った発見があるかも知れませんね。


いっそ、【マリー】や過去の脚本、ネット上で販売してもいいと思う。
案外、売れるんでないかい?



今回の公演、短い稽古期間ながら、
骨太な、しっかりとした作品世界が構築されていたと思っております。

とはいえ、その中にあって、自分の役の演じ方としては、
もっと綿密に掘り下げていく事ができたのではないかという部分もあります。
もっと、もっと、役者として力をつけたいです。


さて、次は来月公演の河馬壱。
いざ、いざ!!




谷さんへ

一座もダルカラに負けないよう、頑張ります。
また、いいお芝居を創りましょう。

ありがとうございました。





                           小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
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2008/06/17 02:21 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録
現実と虚構の狭間(はざま)で








【小部屋の中のマリー】終了から3日。

様々な感想がよせられているようです。
私も、ネット上で読ませていただいております。



書くべき事、書きたい事が様々あるのですが、

まずは
6(金)19:30の回が公演中止になった事について、
遅ればせながら、お詫びをさせていただきます。


前日の公演中に、役者が舞台上で怪我をしてしまったため、病院で検査を受けました。
幸い、精密検査の結果、特に異常は見られなかったそうですが、
主催の谷さんから
「医師から「24時間は絶対安静」との指示をいただいた事を踏まえ、
主催側の判断として、やむなく公演を中止します。申し訳ありません。」
との連絡をいただきました。

私の関係者、十数人の方々は、スケジュール上、この回以外では観劇ができず、
予約をキャンセルしていただく事になってしまった事を、深くお詫び申し上げます。

そして本来なら、この事は公演中止の当日に書かれなければならないのですが、文章の掲載が
このように遅くなってしまった事、重ねてお詫び申し上げます。

今回の公演が好評だっただけに、私としても残念でなりません。
今回、観劇のできなかった方々には、別の公演でお返しをさせていただきたいと思っております。




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・



そして、この日、
例の『秋葉原通り魔事件』が起こりました。


私は、その時劇場に居て、事件の事をスタッフの方から聞いたのですが、
「なんて事だ・・・」と、愕然としてしまいました。


【マリー】の芝居中の台詞、

(安城)「狂っているヤツはごまんと居るよ。」

という言葉が脳裏をよぎり、うすら寒い感覚を味わったのを覚えています。



そして、これも芝居中の、特に重要ではない台詞ですが

(役者1)「マリーは政治にだって詳しいのです。」

(マリー)「フリー・チベット!!」

というのがあります。


私は、5月初めに入院していたため、その期間、やたらとニュースを見ていた訳ですが、
2週間程度の間に

『豊田 女子高校生殺害事件』が起こり、

『舞鶴 女子高校生殺害事件』が起こり、

『ミャンマー サイクロン災害』が起こり、

『四川省 大地震』が起こりました。

さらに、『マリー』の台本執筆中に
『オーストリアで24年間監禁』という事件が発表されています。



「フリーチベット!!」という言葉は、たった一ヶ月の間に
過去の産物となってしまっていました。

次々と起こる新たな事件、新たな報道によって、
人々の意識は常に【今の事件】に向かわざるを得ない状態になっているのです。

たとえ、過去の事柄が現在も進行しているとしても、それを報道から知る事は、まずできません。




私はその日、秋葉原の事件の事を考えながら、
【マリー】のレイトショー公演に向けて準備を進めていました。


現実社会では、作り話のような出来事がめまぐるしく起こり、過去の事件はどんどん埋もれていく。
新たな色の下に隠れ、塗りつぶされ、忘れられていく。

そんな中、『劇場』という小部屋の中で、
我々はこれから観客を相手に架空の事柄を演じようとしている。

それは現実の延長であり、写し身であり、残像であるはずなのに、
『外』の世界は恐ろしい速さで新たな色を塗り重ねていく。





これって、いったい何なのだろう。




深夜にも関わらず、多くの方が劇場に足を運んでくださいました。
私を含め、ほとんどの役者達は、そのまま劇場に泊まりました。寝床は客席です。

次の公演まで、10時間程度。
客席で横になりながら、頭の片隅に、
今、自分が寝ている場所から、そう離れていない、事件現場の事が浮かびました。




現実と虚構のはざまに立っている時、自分という存在は何処にあるのだろう。
何ができるのだろう。





そんなことを考えていました。




ひとつハッキリしている事は、
世相を先読みするとか、(事件にしろ流行にしろ)最先端を察知するとか、
それも大事なのかもしれないけど、それによって、視えづらくなる事、
埋もれてしまう事が数多くあって、
速さに対応しようとすることが、却って事態を悪化させているのではないか、という事。



疾走していく現実の鼻先を必死で追いかけるのではなく、
ただ、眺めているのでもなく、
自分達の足元にあるものを見据え、掘り起こしていく作業を繰り返す事が、
実は必要なのではないのか。



今は、そんなことを考えたりしています。






                           小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)





2008/06/13 02:25 | Comments(0) | TrackBack() | 桃郎太は考える
怒涛の日々は終わりを告げて 梅雨の晴れ間に 頬なでる風











おかげさまで、『小部屋の中のマリー』
無事に公演終了いたしました。
御来場くださった皆様、どうもありがとうございます!!


写真は
『上戸彩の真似をしてあひる口をしながら、世界陸上の織田祐二のものまねで「為末~」と叫ぶ時のマリーの顔』
を楽屋で再現してくれた、主演女優の清水那保さん(笑)。


今回の公演、色々な方から好評をいただき、嬉しい限りです。
私の演じた『医師 堤』いかがでしたでしょうか?


盲腸の影響で、稽古参加期間が実質二週間だったわけですが、
いやはや、なんとも濃い二週間でした。

よくよく考えたら、全体の稽古期間も一ヶ月だったのだから、
その期間で、あの作品が創られたって、すごい事だなあ。


マリーは『色』に触れる事によって、どう変わったのか?
そして、観客は、マリーと周囲の人々通して、何を視るのか?

非常にシンプルで、それゆえに奥深い作品だったと思います。





色々と書くことがあるのですが、
兎にも角にも、まずは、御来場くださった皆様と共演者・スタッフの皆様に感謝の言葉を。


とても刺激的で、楽しい現場でした! 参加できてよかったです!
どうもありがとうございました!!




                                小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)


2008/06/10 12:02 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録
小屋入りです!!
 




早くも、水無月。

明日(今日)から、小屋入りです!


盲腸のダメージも、すっかり回復いたしまして、
いよいよ、会場に乗り込みます。

面白さは保障付き!!

ゲスト出演者が多彩です。
是非、リピーター割引をご利用ください。
1000円引きで入場いただけます。

さあ、皆さん、よってらっしゃい、みてらっしゃい!!

暗くて元気なおとぎ話の始まり、始まり~♪


以下、詳細!

 

DULL-COLORED POP(ダルカラードボップ)第6回公演
『小部屋の中のマリー 』

◎作・演出◎
谷賢一

◎出演◎
清水那保(DULL-COLOREDPOP)
堀奈津美(DULL-COLOREDPOP)
小櫃川桃郎太(小櫃川桃郎太一座)
菅野貴夫
久保亜津子(向陽舎)
小林タクシー(ZOKKY)
滝井麻美
田中のり子
千葉淳 

◎会場◎
新宿タイニィ・アリス 

◎公演日程◎
2008年6月4日(水)~6月9日(月)

6/4(水) 14:00~、19:30~
6/5(木) 14:00~、19:30~
6/6(金)      19:30~、25:00~
6/7(土) 15:00~、19:30~
6/8(日) 15:00~、19:30~
6/9(月) 14:00~、18:00~

なんとレイトショーあり!
6(金)25時スタート!

*開場および受付開始は開演の30分前です。


◎チケット◎
前売:2500円 当日:2800円
*学割: 大学生500円引き、高校生以下1000円引き(要証明書)

他、各種割り引き有り。

※チケットをご希望の場合は、私にご連絡くださいませ。
こちらで、ご用意いたします。
ob2-mo2@r4.dion.ne.jp 

より詳しい情報は
『DULL-COLORED POP 公式HP』
http://www.dcpop.org

『小櫃川桃郎太一座の記録』
http://ob2.blog.shinobi.jp/
から。


御来場、お待ちしてます!!





              小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)



2008/06/02 02:36 | Comments(0) | TrackBack() | 公演情報
病み上がりでも、幕は開く それでも、それでも、幕は開く

今月も、あと数日で終わろうかというところで、今月初の日記。
すんませええええええん!!!!


ええとですね、色々あったのですよ。本当に。
以下、mixiにも掲載した文章ですが、御覧ください。





実は、GW中、入院していました。


今月アタマに急な腹痛に襲われ、病院に行ったところ
『虫垂炎・腹膜炎(盲腸)』と診断され、即日、手術となったのです。


盲腸というのは、よく聞く病名なので、甘く見られがちですが、
対処が遅くなれば、命にも関わる病気です。

私の場合、二年前に薬で治したのが再発したらしく、
『腹水』という、汚れた水が腸の外側に溜まってしまい、痛みを引き起こしていました。

体内で盲腸が破裂している可能性もあり
(実際には破裂してはいなかったのですがかなり危なかったそうです)、
急いで手術となったのです。

「盲腸まだやってない」という方、
怪しいと思ったら、すぐに病院へ行きましょう。
我慢したらダメです。動けなくなるくらい痛いです。
 
そして、入院期間は一週間から二週間かかります。

この入院生活については、また詳しく書くつもりですが、
とにかく今は、退院できてホッとしております。



幸い、手術は無事に終わり、仕事にも復帰しています。
関係者の皆さん、ご迷惑をおかけしました!



そして、既にご存知かもしれませんが、私は、来月アタマに公演が控えているのです。
本当に、一番ご迷惑をかけてしまったのは、こちらの出演者の方々でした。すみません!!! 

と、いうわけで、病み上がりですが、宣伝させていただきます!

入院する事になった時も、「なんとか出演したい!」と願い出た公演です。
確実に面白い作品ですので、是非、ご覧になってください。
私も、「本当に病み上がりなのか!?」というくらいの芝居をして魅せますので、お楽しみに!


以下、詳細です。


DULL-COLORED POP(ダルカラードボップ)第6回公演
『小部屋の中のマリー 』

◎作・演出◎
谷賢一

◎出演◎
清水那保(DULL-COLOREDPOP)
堀奈津美(DULL-COLOREDPOP)
小櫃川桃郎太(小櫃川桃郎太一座)
菅野貴夫
久保亜津子(向陽舎)
小林タクシー(ZOKKY)
滝井麻美
田中のり子
千葉淳

◎会場◎
新宿タイニィ・アリス

◎公演日程◎
2008年6月4日(水)~6月9日(月)

6/4(水) 14:00~、19:30~
6/5(木) 14:00~、19:30~
6/6(金)       19:30~、25:00~
6/7(土) 15:00~、19:30~
6/8(日) 15:00~、19:30~
6/9(月)       18:00~

なんとレイトショーあり!
6(金)25時スタート!

*開場および受付開始は開演の30分前です。


◎チケット◎
前売:2500円 当日:2800円
*学割: 大学生500円引き、高校生以下1000円引き(要証明書)

他、各種割り引き有り。

※チケットをご希望の場合は、ご連絡くださいませ。こちらで、ご用意いたします。 
ob2-mo2@r4.dion.ne.jp


より詳しい情報は
『DULL-COLORED POP 公式HP』
http://www.dcpop.org 

稽古場日記も読めます。面白い(笑)。


You Tubeで予告編が見られます。
http://jp.youtube.com/watch?v=9v4WEFnX7XE
へアクセスしてください。 




と、いう訳だったのです。

そして、来週から小屋入りです。ああ・・・。



でも、本当に、続行できてよかったと思っています。

この作品、本当に面白いのです。


盲腸で入院した人間は嘘はつきません。

ぜひぜひ、御来場くださいませ。




                          小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)

2008/05/30 07:07 | Comments(0) | TrackBack() | お知らせ

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