≪全体の総括≫
今回、いい公演がうてた、と素直に思っています。
出演者・スタッフにも恵まれ、今まで培ってきたものとうまく融合ができました。
作品もそうですが、客席を含めて、全体に雰囲気が大変良かったように思います。
今回は、『演劇情報サイトCoRich』に情報を掲載したのですが、
そこからの集客は、予想より多かったです。
一座の事をまったく知らない方々に観劇してもらい、率直な意見を公表していただけたのは、
今後の貴重な試金石になりました。
そして、感想が真っ二つに分かれたのも、面白い結果です。
一座のスタイルは意見が分かれて当然なので、
これはCoRichのレビュアーが、嘘偽り無く、意見を述べてくれたという事で、大変参考になります。
逆に、普段あまり芝居(演劇)を観ない、または初めて観たという方も多く居て、
その方達に「面白かった!」と言ってもらえたのも、ガッツポーズをとるくらい嬉しいです。
わーい☆
CoRichを活用している、(小劇場)演劇好きの方、まったく演劇を知らない方、
世代の違う方、皆がそれぞれに違ったカタチで楽しめる。
それこそ、一座の目指す公演です。
アトリエセンティオという空間は、意外と一座に合っていたと思います。
畳の桟敷が作れたのは嬉しかったですねえ。
電車の音が常に聞こえていたり、2階住人の生活排水音が響いたりと、けっこうヒヤヒヤしていたのですが、
「芝居小屋って感じですね。」という感想をいただきました。
確かに、一座がキレイな劇場で公演って、イメージしづらいかも。(笑)
上演時間を2時間以下に抑えられなかったのは、反省点のひとつ。
今後も、3部構成は考えていますが、そこについては、十分検討しなくてはならないでしょう。
そして、今回も脚本作成の遅さから、各方面に迷惑をかけてしまいました。
ここは、本当に何とかしなくては。
≪スタッフ数、過去最大≫
とにかく、今回はスタッフ陣が大変に頼もしかったです。
小屋入りしてからの、各作品のレベルアップは、目を見張るものがあり、
特に、あの環境であんなに素晴らしい音響・照明をもらえるとは、正直思っていなかったです。
衣装も、無駄のない、それでいてしっかりと華のある美しさ。
イメージを膨らませる、浮世絵風のチラシ。
外部対応を安心して任せられる制作サイド。
障子で一気に世界観を広げた、シンプルで奥深い舞台。
どのポジションも、素晴らしい仕事をしてくれました。
「キツネの話、いいですね。」と言ってくださった、写真撮影の名鹿祥史さん、
嬉しかったです。ご協力いただき、ありがとうございます。
そして何より、この公演の立ち上げから尽力してくださった、企画協力の長谷川ふな蔵さん、
あなた無しでは、この公演は成り立ちませんでした。
改めて御礼申し上げます。
各作品については、次の日記で。
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)