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2017/07/22 13:34 |
8月6日 そして9日 あの鐘を鳴らすのはあなた




北京で、高らかに世界の祭典が行われる中、

長崎で静かに鐘が鳴る。




様々な想いを胸に、
ひとりひとりが目を閉じる。


熱い日差しの中に響き渡る、
鐘の音とセミの声。



その沈黙の中に、我々は、ことばにならないものたちをみる。


黙祷をする人々の、ぎゅっと引き絞った口元に。

あるいは、眉間に刻まれた、しわに。

あるいは、静かに閉じた瞼に。







静寂は、より多くを語る。







小学生の頃。
8月9日。
夏休みなので、家でテレビを見ていたのだが、
11時になると、そばに居た父が、ふいにチャンネルを変えた。
NHKだった。
長崎の映像が流れる中、父が
「黙祷をしなさい。」
と、静かに言ったのを覚えている。

父は、育ちは福岡だが、出身は長崎である。

自分は、きょとんとしながらも、何も言わずに黙祷をした。


その時は、まだよく理由も分かっていなかったが、
父の言葉が静かだったからこそ、なにかが伝わったのだと思う。
父にとって、大切な事なのだと、こどもながらに感じたのだろう。



沈黙するという事は、
自分をどこかにつなげて、
何かを聴こうとすることだ。


黙祷という行為は、決して教育用語的に扱われるべき行為ではない。
ひとりひとりが、その沈黙に何かを想い、祈り、捧げ、受け取る儀式だ。


それは、きっと必要な時間だ。




だから、今年も黙祷をする。


何も言わず、


カタチにならない想いを込めて。






あるいは、自分の声を聴くために。






                        小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)

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2008/08/09 23:39 | Comments(1) | TrackBack(0) | 想うこと

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コメント

3月10日も忘れずに。
瞬間的に亡くなった人の数は、
6日が約9万人、9日が約7万人。

3月10日は11万人。

ま、比べるものでもありませんが。
posted by 名無しの権兵衛at 2008/08/19 00:34 [ コメントを修正する ]

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