兎にも角にも、初日の幕が開きました。
御来場くださった皆様、ありがとうございました。
明日は14時から。
ひとまず
寝ます・・・
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
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本日より小屋入りいたしました。
音響・照明・舞台監督・製作、それぞれのスタッフさんも合流し、
いよいよ、幕が開こうとしております。
こういった劇場での公演で、舞台が着々と創られていく様子を見ていると、
毎回、スタッフさん達の高い技術に見とれてしまいます。
彼らは魔法使いです。
空間をあっという間に別世界に変えてしまうのです。
3ヶ月に渡り、稽古で創り上げてきた世界が、一気に広がりを見せます。
この魔法使い達の技量に応えられるよう、
自分達は自らの身体を駆使し、魂の力(エネルギー?)を見せなければならない。
魔法との魂ぶつかりあいが、
観客席に【何か】をもたらすのです。
初日の幕が開こうとしています。
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
いよいよ、明日から小屋入りです。
それに先駆け、会場となるpit北/区域で稽古をしてきました。
上の写真は、劇場で撮ったものです。
写真に写っているのは、共演者のじゃっかるさん。
そう、彼の名はじゃっかるさん。
背が高いぜ、じゃっかるさん。
声が渋いぜ、じゃっかるさん。
このpit北/区域という劇場は、かなり変わった造りをしていまして、
客席が地下一階と地下二階に別れているのですね。
地下二階はL字型で、地下一階はコの字型。
クラブのような設計です。
観客の視点がいくつもあるわけで、多面構造になるのです。
で、恩田さんはこの小屋をさらに多面的に使ってしまおうとしております。
今回、彼女が現出させようとしているものは、非常に奥深いのですが、
『play(演技)』の中に『play(遊び)』をふんだんに盛り込んでいるのが大きな特徴でしょう。
演劇というものは、主に劇場で行われるモノですが、
劇場に作品を持って行き、発表する(あるいは展示する、並べる)というわけではなく、
演劇というものは、劇場(とある場所)や演者、そして観客を媒体として、
その場に、その瞬間に、ある『空間(世界)』を生み出す作業です。
その『空間』に生きる者達を、景色を、人生を、世界の一部を。
切り取ったその『つかの間』を目の前に創りだす。
そういう作業です。
それは、どこかからその時間を持ってくるというよりも、
目の前にある空間を最小のレベルまで解体し、
新たな空間に組み立て直すという事ではないでしょうか。
つまり、じゃっかるさんと座布団は最小レベルまで解体すれば同じ物質で構成されているわけで、
物凄ーく小さいレゴブロックのようなものです。
組み立て方が違うだけ。
我々はこの世を構成している一部なので、
その気になれば石壁にだって、フライパンにだって、ナイアガラの滝にだってなれるのです。
不可思議で
不可解な事柄で
成り立っている この世界を
我々は案外 なにげなく生きている
ちょっと見方を変えてみた時、面白いことになるかも知れません。
今回、作品の終演後に、恩田さんと観客の方々とのアフタートークが開催される事になりました。
参加は自由ですので、心に何かが引っかかった方は、是非、参加してください。
ちなみに上演時間は1時間20分を予定。
すでにチケットの予約が数多く入っており(ありがとうございます!)、売り切れ間近の回もあります。
ご予約はお早めにお願いいたします。
さあ、本番だ!
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
私は昔から、時々ですが、
「自分の生きているこの世界が実は夢で、今まで生きてきた時間は全て幻なんじゃないか」
という感覚に陥り、難儀する事があります。
この感覚は、今でも時々襲ってきます。
これといって原因があるわけではないのですが、
ただなんとなく
「今、自分が見ているこの世界って、本当に現実なのか?」
と、ぽつんと考えてしまうのです。
その瞬間、周囲の景色は突如色を変え、
辺りの音は遠くなり、
足元はひどく不安定になり、漠然とした恐ろしさと不安に襲われ、
そして、ひどく悲しくなります。
あたり一面まっしろな空間にぽつんとひとりで佇み、
その【自分】すら、音もなく削れていくような、
そんな、遠い記憶のような実感覚。
しかし、とりあえず元の世界(?)には戻ってきますし、
戻って来た時に泣き出したりするわけではありません。
戻って来た時に泣き出したりするわけではありません。
ただ、悲しいな、と想いながらも、
「そんな事、誰にも解らないし、証明する方法も無いよな」
と考え
「まあ、仕方ないんだろうなあ・・・」
と、諦めにも似た感覚で目の前の景色を眺めるのです。
私には常に、どこかこの感覚が付きまとっているように思います。
最初から世界をあきらめているというか、達観しているというか。
考えるのが面倒くさいというか。
でも、なんだか、それを認めたくない自分もいるのですね。
だって、なんだか悔しいじゃないですか。
さっきの感覚が強く襲って来た時、私はその場で走ります。ダーっと。
なんか悔しいので。
悲しいけど、仕方ないけど、
嫌なので。
右目と左目は違った映像を視ている
という学術的証明まである以上、
という学術的証明まである以上、
我々は常に錯覚の中を生きているという事になります。
我々は、(少なくとも視覚では)世界を正確に認識できないのです。
この世界そのものがすでに騙し絵のようなもので、
『中』に居る者たちだけが、それを知らない。
ならば、このあらゆる感情や想いも錯覚なのか。
悲しみも喜びも憎しみも何もかも錯覚で、この世は夢うつつなのか。
そもそも自分の認識している世界が
他人にも同じように認識されているのかなんて、
誰にも証明できません。
他人にも同じように認識されているのかなんて、
誰にも証明できません。
で す が 。
し か し 。
そんなゴチャゴチャした考えが、どーでもよくなるくらいの
鮮やかな瞬間があることも、また事実です。
鮮やかな瞬間があることも、また事実です。
たとえ、それさえも錯覚かもしれなくても、
あたしゃ、その瞬間を信じる事ができます。
あたしゃ、その瞬間を信じる事ができます。
『それ』を疑いもしないで、黙々と生きるのもキライですが、
悲観して嘆くだけなのも嫌いです。
時々は目をつぶって外で寝転がってみるとよろしい
風の音と肌に触れる空気に身を任せてみるとよろしい
謳(うた)ってみるとよろしい
あくびをするとよろしい
影踏みをするとよろしい
落ちてくる木の葉をながめるとよろしい
美味しいコーヒーを淹れるとよろしい
手のひらで頬に触れるとよろしい
「肝心なことは、目にはみえないものなんだ」
星の王子さまはそう言いました。
さもありなん。
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
いよいよ、【恩田ツアー】本番まで3週間となりました。
早くもチケットのご予約をいただき、嬉しいかぎりです。
このブログでも受け付けておりますので、ご連絡はお気軽にどうぞ。
今回、作品の創り方としては、
恩田さんが稽古場でいくつかの短いテキストを提示し、
恩田さんが稽古場でいくつかの短いテキストを提示し、
それをたたき台にしていくというものです。
各テキストに数名の役者が配置され、それぞれに世界を構築していきます。
3月に入ってからは、それぞれのパーツを接続し、一気に組み上げていく作業になってきています。
テキストは主に、みっつのお話に別れていますが、
オムニバス作品とは違い、それぞれが独自の世界を持ちつつ、
それがまた、ひとつの世界の中に納まっていて、
観客はそれぞれの世界へ跳躍していく・・・という感じです。
オムニバス作品とは違い、それぞれが独自の世界を持ちつつ、
それがまた、ひとつの世界の中に納まっていて、
観客はそれぞれの世界へ跳躍していく・・・という感じです。
あくまで私の主観ですが。
さて、舞台演劇という作品を創るときには、
演者の持つ【色】というのが大変重要になってくるように思います。
演者の持つ【色】というのが大変重要になってくるように思います。
私の場合、稽古の初顔合わせで出演者を見回した時
「ああ、これは面白くなるな」という予感があったときは、大抵その通りになります。
私は芝居創りを料理にたとえる事が多いのですが、
今回の恩田ツアーの出演者が勢ぞろいしたときに思った事は
今回の恩田ツアーの出演者が勢ぞろいしたときに思った事は
「おいしいカレーが作れそう」
でした。
HPを見ていただくと分かりやすいかと思いますが、本当に個性がバラバラです。
そして、バラバラではあるのですが、バランスの良さというか、それぞれの担当分野がハッキリしているように思われるのですね。
その辺りは、恩田さんの材料(演者)選びに対する気配りが感じられます。
私の勝手ながら、出演者を料理の材料にたとえると
伊都子さん。。。。。。にんじん 華やかな彩り。
小櫃川桃郎太。。。。。。じゃがいも きっと男爵。
辛嶋宏章さん。。。。。。インドのスパイス 魅惑の味。辛味を強調。
じゃっかるさん。。。。。。オリーブ なぜかカレーに。独特のコクが出る。
竹田みずきさん。。。。。。アスパラ 新鮮な食感。アクセント。
森田金魚さん。。。。。。たまねぎ さりげなく溶け込んで下地を作る。隠し味。
山森信太郎さん。。。。。。牛肉 しっかりとした存在感。ずっしりとして柔らかい。
渡辺正和さん。。。。。。たけのこ 意外な組み合わせ。しかし美味。
佐々木さりえさん。。。。。。秘伝のルー 紅い。これがなくては。
恩田ゆみさん。。。。。。らっきょう 料理を引き締める。
こんな感じでしょうか。
演出の仕事の大きな部分として、演者の配置(ポジショニング)があげられるでしょう。
そこを押さえられるかどうかで、作品創りの進行は大きく変わります。
大事なのは、バランスの良さ。
そして、組み合わせ。
バラバラの個性を持った者たちをいかにして同じ世界で生きさせるか。
そして、材料(演者)たちはどう応えるか。
そして、材料(演者)たちはどう応えるか。
どんな味わいを提示していくか。
現在、役者・演出ともに、長い時間をかけ、じっくりことこと煮込まれております。
恩田ツアー2008特製の、美味しいカレーをどうぞ召し上がれ☆
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)