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2024/04/25 00:25 |
それでもやはり幕は開き、幕は閉じる。
 



 
【恩田ツアー2008 世界の雛形とタイムマシーン製作講座】
無事に終了いたしました。
御来場くださった皆様、どうもありがとうございました。
 

 
公演を観に来てくれた仕事先の人が、会うなり
「ぽん!」と言ってきたのは、嬉しかったなあ。
「ぽぽん!」と返しておきました。
みんなで「ぽん・ぽぽん・ぽぽんぽぽん!」を流行らせよう!
 
 
 
今回の公演では、ほとんどの方が初対面で、
新たな刺激と経験をたくさんいただきました。

以前にも書きましたが、役者の皆さんが非常に個性がバラバラで、
幕の内弁当のような華やかさがあったのではないでしょうか。
 
 
 
 
今回の公演、客席と舞台を入れ換えて創ったり、
異なる世界の画面が同時に現れたり、その中を自由に行き来する人物がいたり、と、
かなり入り組んだ世界を創りだしていましたので、
観客の皆さんは、かなり戸惑ったのではないでしょうか?


何しろ、縦横に画面が四分割されていて、各空間にいる人物達が、
それぞれの角度で違う画面を見て会話を行ったりするわけですから、
 
「難しくて分からない!!」という方も当然いたと思います。
 
私なりに、今回の公演の世界をたとえ話にしてみると、こんな感じです。
 
 
 
 
ある雨の日、あなたは傘をさして買い物に出かけたとします。


 
あなたは、道を歩いていて、ふと水溜りが目に留まります。

「なんで、目に留まったんだろう?」

そう思いながらも、あなたは目を向けます。

 
その水溜り中をよく見ると、自分の姿は移っておらず、
代わりに、どこか異国の風景が移っている。
 
驚いたあなたは、水溜りをじっと見ます。
 
そこでは奇妙な格好をした人々が、楽しそうに何かをしている。

歌っているのか。

踊っているのか。

手を伸ばしてみるけど、やはりそれは水溜り。
でも、そこに移っている人々は消えない。

 
あなたは夢中になってさらに見ていると、
別の水溜りにも、違う風景が映っている。

あなたは驚き、さらにじっと見る。


その世界の住人は、テーブルを囲み、真剣に何かを話し合っている。
が、そのテーブルの上に乗っている皿の中に、
別の水溜りの住人達がひょっこり現れたりする。

 
ふたつを交互に覗いてみると、
どうやらそれぞれがそれぞれの時間で進行しているらしい。

 
ふと、あなたは気づく。

傘から落ちてくる雫にも、別の世界が映っている。
ひとつひとつの雫に、それぞれ違った世界の映像が映っている。
 
いくつも、いくつも、世界が空から降ってくる。


 
雫は地面に落ち、繋がって小さな水溜りをつくり、また違った世界を映し出す。

その水溜りが、また別の水溜りと繋がると、いくつもの世界が混ざっていく。



あなたは、なんだか楽しくなって、雫を手に取る。

そおっと、手の平に乗った世界を覗き込む。

そこには・・・
 
 
 
雨が降る。
世界があちこちに跳ね回る。
 

 
 
観客の皆さんが目にしたのは、
そんな世界の一部なのではないかな、と考えております。
 
・・・えっと、これ、稽古場などで聞いた恩田さんの話を、
私なりに解釈して再考したものなので、恩田さんの真意とは違うかも知れないのですが、
そこは皆さんそれぞれに考えがあると思うので、書いてしまいました。


私の解釈では、こうなったのですよ。
 
 
 
  
私がアフタートークで質問したように、
今回、恩田さんが取り組んできたテーマは、本来は映像作品で扱われる事が多いと思います。
それをあえて舞台で(身体を使って)表現しようという、恩田さんの意思は、共感するものがありました。
 
 
 
役者として、今回の公演に力添えができたのなら、
こんなに嬉しい事はありません。

新たに出会った役者さん達とも、
また別の舞台でぶつかってみたいな、と思っております。
 
 
 
出演者、スタッフのみなさん、
そして御来場くださった皆様、ありがとうございました!
 


 
 
 
                           小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
 
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2008/04/02 00:53 | Comments(0) | TrackBack() | 舞台記録

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