少し前になるが、
DULL-COLORED POPが、今年の10月公演を境に、無期限の活動休止を宣言した。
この事について、書こうと思う。
―思うのだが、なかなか、何を書けばいいのか、まとまらない。
多分に私的な感情が入ってくるので、公的な場で書こうと思うと、難しいものだ。
自分は、単純にこの劇団の作品が好きだったので、やはりショックである。
役者として、第6回公演『小部屋の中のマリー』に出演できた事も本当に嬉しかったし、
なんやかやで第4回公演『ベツレヘム精神病院』から、ずっと観劇している。
骨太で、挑戦的な作品創り。
毎回「無茶するなあ。(笑)」と思わせる新たな試み。
しっかりした土台がありながらも、
どこか子供みたいにやんちゃな部分もある作風を毎回楽しみにしてきた。
猫道さんのイベントで共演したのが初対面だったのだが、
クラブイベントのゲストで、しかも真ん中の出番なのに、
自分達の芝居用に4畳半の舞台セットを組み立て、
出番が終わったらバラす団体が居るとは、夢にも思わなかった。
「世の中、変人っているもんだなあ。」と、素直に感心したものである。
DULL-COLORED POPのメンバーは、主宰の谷さんと、
先日の一座の公演に参加していただいた堀奈津美さん、そして清水那保さん。
それと、つい最近、制作の方が入ったらしいので4人だが、
それまでの間はずっと、3人でやってきたらしい。
これって、素晴らしい事だと思う。
もちろん、毎回の客演陣やスタッフに支えられて、なのであるが、
でも、あれだけの公演を3人中心でやってきたというのは、やっぱり素晴らしいことだよ。
少なくとも、自分はそう思う。
長いこと尋常でないペースで戦い、駆け抜けて来た彼らが、一旦、その足を休める。
小難しい事は書けない。やっぱり、単純にショックなんだよ。
俺は、あなた達の創り出す作品が好きでしたので。
ひとりの観客として再起を心待ちにし、
ひとりの芝居屋として健闘を称え、
ひとりの友人として、公演が終わったら酒でも飲みましょう、と
ここに記します。
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)