【えれくとろすなっく奈津美】の稽古も、明日で最後となる。
本当にあっという間で、なんだか実感が無い。
猫道さんが、自身のブログで「演劇引退宣言」を発表した。
今後は、ポエトリーの世界で、よりエッジの効いた表現活動をしていくようだ。
彼とは、一座の『四谷怪談』を観劇に来てもらった時からの付き合いになるので、もう4~5年が経つ。
結局、その間に舞台作品で共演したのは野外劇『藪の中』だけであった。
あれも、ほとんど一人芝居に近かったので共演という意識は薄い。
他は、彼の主宰するイベントに小櫃川一座として出演していたので、
猫道一家の作品は何度も拝見しているのだが、出演した事は無かったのである。
長い付き合いながらも、猫道・小櫃川が、それぞれの作品に出演するのは、
今回が最初で最後という事になった。
【NEKOMICHI ROCK FESTIVAL'07】で、岩☆ロックさんや、待村朋子さん達と出会い、
DULL-COLORED POPの面々に出会った。その出会いが、2008年の活動に繋がる。
ハマカワフミエさんや福原冠さん。意欲的な役者さん達とも多く出会えた。
彼のイベントに関わった事で、多くの新たな出会いに巡り合えたのは確かな事である。
一座が、活動を再開した時、
「嬉しくて、電話をしてしまいました!」と言ってくれた事を思い出す。
本当に一途な人なのだなあ。
一夜限りの共演であるが、
そこには、様々な記憶と、イベントを創ってきた者同士の信頼感がある。
それぞれの道は分かれてしまう、という事になるのだろうけど、
表現をしたい欲求と、観客を楽しませる心意気は、お互い変わらないと信じている。
今回【えれくとろすなっく奈津美】の企画を持ちかけてくれたロックさんに感謝しつつ、
日曜日、今年最後のイベントに望もうと思う。
最後の稽古だ。
小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)