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2025/05/10 17:07 |
プリンと生肉










本日は『小部屋の中のマリー』で共演した
菅野貴夫さんと
DULL-COLORED POP 堀奈津美さん
の出演する舞台2本を観てきました。


これがまあ、ものの見事に世界観が間逆だったのである。

 


和菓子屋の仕事を午前中で終え、着物に着替えてえんやこら。

お昼は、奈津美さんの出演する舞台を観に、王子小劇場へ。
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

劇団競泳水着第10回記念公演
第二期・トレンディードラマシリーズ三部作 第三弾

「プリンで乾杯」
~それもこれも、きっと愛。~

脚本・演出 上野友之

2008年12/10(水)~16(火)
@王子小劇場

 


『トレンディードラマ』の定義が、私にはよく分からないので、その辺は置いておいて・・・。


登場人物達は、全員【恋か仕事・または両方】に悩んでいます。

ルームシェアする若者達。
音大生やバンドマンや新社会人。
分かれた彼女と【友人】として同じ屋根の下に暮らす事になった人・・・。


どうにも上手くいかないもどかしさ。様々な事情を抱える男女の、
悲喜こもごものやりとりが展開されます。
で、色々な節目で、皆がプリンを食べる訳です。
なので、『プリンで乾杯』。



奈津美さんは、デビュー寸前のバンドマンの恋人役。少し年上だったのかな?
彼女の持つ、温かな優しさが良く出ていました。
この方も、独特の情の深さと言いますか、
受け止める優しさ(時に強さ)を自然に体言できる役者さんですね。
未熟な若者達の中にあって、ちょっとだけ大人びた視点を持つ存在。
いいポジションだったと思います。


それにしても、奈津美さんはビールが良く似合いますね(笑)。


ちょっとしたタイミングで、すれ違いは起こり、
それぞれの道はどんどん作り出されて行き、
それでも、また交わる時は来るか。

ささやかで、時に味気なくも大切な時間。
そんな印象でした。


作品として少し気になったのは、
出演者は、ひとりひとり面白く、展開もそつなく過ぎて行くのですが、
全てのシーンが同じリズムで、登場人物が皆、同じような悩みを抱えているためか、
キャラは違うのにトーンが一定になってしまい、途中きつくなってしまうところはありました。

ずーっと観覧車に乗って何週もしている感じです。
 

そうなると、どのキャラにも感情移入がしづらくなってしまうのです。


途中、作品創りに悩みを持つエロ漫画家さんが出てくるのですが、
デフォルメされたキャラのハズの、彼の言葉が一番リアリティーがあったりしました。
あれ、面白かったなあ。


とはいえ、色々な部分でセンスの良さは感じたので、
今後は、『ジェットコースター』や『メリーゴーランド』的なシーンも入れていただけると、ありがたい。





夕方。着物屋さんで古着を見つつ、向かった先は新宿シアターモリエール。
菅野貴夫さんの出演する舞台を観てきました。
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アロッタファジャイナ第10回公演
『今日も、ふつう。』

作・演出 松枝佳紀

日時:2008年12月10日(水)~14日(日)
会場:新宿シアターモリエール



ダルカラの谷さんも書いていたけど、
あまり『ふつう』の人達は出てこなかったです(笑)。




『プリンで乾杯』とは対照的に、
登場人物のほとんどが殺人などの事件に関与してしまうという、とんでもねえ物語。


一見「ふつう」に暮らしている人達。
が、ちょっとしたきっかけで「ふつう」は裏返り、その実態を晒す・・・
と、こう書くとパニックホラーのようですが、
冒頭は恩田陸の『六番目の小夜子』や赤川次郎のミステリ小説のような雰囲気。


4人の女子高生が主役なのですが、案外、ストーリーはその周囲で動き出し、歪んでいく。
これは、いい手だと思いました。
まあ、終盤ちょっと展開が強引なところがあり、脇役達が全員殺人を犯すというのも、
却って全体の効果を失わせているのではないかと思いましたが、歪み具合はキライじゃなかったです。



菅野さんが、とても良かった。
4人の女子高生の若々しい輝きの中に、菅野さんの陰りのある落ち着きが、いいアクセントでした。
まあ、菅野さん、最後はとんでもない過去が暴かれる訳だけど、なぜか納得してしまう。
ありそう(笑)。



ラストシーンでは、とある事件の犯人だった事が明るみになった二人が、
過去を清算しようと(終わりにしようと?)家に火を放ち、
色々とうやむやなまま、山下達郎の音楽の流れる中、
二人は案外と満足気に抱き合いながら死んで行きます。


このシーン、キレイに創ってありますが、何しろ、当の本人達は、
自主するでも謝罪するでもなく、友人に「私たちの本当の事を小説に書いて」と言い残し
(ある意味)愛し合って心中するので、ツッコミどころ満載なのです。

「おいおい。何、キレイに終わろうとしてやがる」的な。



ですが、この身勝手なツッコミどころの多さに、
妙に納得してしまうところもあったのです。

彼らにとっての大事な事。

「こうやって死んで行く連中いるかも」って思ってしまいました。
あたしゃ、認めませんが。

 

―と、まあ、一日で本当に両極端の世界を観て来た訳ですが、
観る順番が逆だったら、また違った感想が出てくるかも知れませんね。


日常と非日常。
それもこれも現実で真実。

我々は、どっちの面も持っています。確実に。外れなく。

 



プリンと生肉。


 

どちらかだけでも、それはそれで恐ろしい。

 



 

              小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
 

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2008/12/14 01:39 | Comments(0) | TrackBack() | 観劇記録
『えれくとろすなっく奈津実』稽古中

『えれくとろすなっく奈津実』の稽古も、佳境に入ってきました。


猫道さん・岩☆ロックさんの両名とは、イベントで共演したことは何度かありますが、台詞のやりとりをした事はありませんでした。

「ちゃんと」芝居をするのは、今回が初めてなのです。


今回、ふたりには現代に生きる人間を演じてもらっているのですが、これがまあ、なんとも面白い。
微妙な会話のやりとりが、とても見応えがあります。

案外、この二人が現代的な役で舞台に立つ事って珍しいんじゃなかろうか?

皆さん、要チェックですよ!



考えてみたら「怪談・まんじゅう怖い」は、一座の作品で唯一、現代が舞台のお話なのですが、それを実際に役者を通して創ると、こうなるのだなあ、と自分で感心してしまいます。

「兄弟」が登場するのも初めての試みなので、色々な意味で楽しみな作品になりそうです。


そして「怪談・まんじゅう怖い」は、今後シリーズ化してみようかと考えております。
『ナスの与一』は、まだまだ活躍してくれそうです。お楽しみに☆


以下、公演情報。




『えれくとろすなっく奈津美 presents
                 轟け!仏Met's』
2008.12/21(日) 
@新宿シアターPoo

一回目 17:30~
二回目 20:30~
※上演時間は1時間程の予定です。

料金 1500+1ドリンクオーダー


☆お題目
【NUMB】脚本・演出:岩☆ロック
【マンホールマン】脚本・演出:猫道
【年の瀬!怪談・まんじゅう怖い
       ~ナスの与一、再び~】脚本・演出:小櫃川桃郎太


出演/岩☆ロック・小櫃川桃郎太・猫道
音響/ 長谷川ふな蔵
照明・舞台監督/masakic
フライヤーデザイン/羽尾万里子
奈津美/ 堀奈津美(DULL-COLORED POP※rism)



お楽しみに!
            
          小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)

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sent from W-ZERO3


2008/12/09 23:45 | Comments(0) | TrackBack() | 稽古記録
今月21日に、公演あります。


いよいよ師走。


2008年は
3月 恩田ツアー2008【世界の雛形とタイムマシーン製作講座】の客演に始まり、
6月 DULL-COLORED POP【小部屋の中のマリー】
7月 劇団河馬壱【むじなの逆襲】
と、連続して公演が続き、

9月には一座の【秋の短編祭り!!】公演があり、
11月に【IVY Festa2008】で、司会のお仕事。

と、まあ、なかなかに忙しい年でした。
しかも、今年は盲腸で入院というイベントまで起こりましたしねえ。


で、締めくくりに今月、公演があります。
2008年、最後の公演です。



岩☆ロック座主宰・岩☆ロックさんと、猫道一家党首・猫道さんと組んだユニット
『えれくとろすなっく奈津美』。連日、稽古が続いております。
男三人の3部作。全員出演、全員作演!!

一日限りのイベントですが、見応えあると思います。とても濃いです(笑)。


以下、詳細。



2008.12.21 新宿シアターPoo
『えれくとろすなっく奈津美 presents
                 轟け!仏Met's』

料金 1500+1ドリンクオーダー

一回目 17:30~
二回目 20:30~

※上演時間は1時間程の予定です。


☆お題目
【NUMB】脚本・演出:岩☆ロック
【マンホールマン】脚本・演出:猫道
【年の瀬!怪談・まんじゅう怖い
       ~ナスの与一、再び~】脚本・演出:小櫃川桃郎太


出演/岩☆ロック・小櫃川桃郎太・猫道
音響/ 長谷川ふな蔵
照明・舞台監督/masakic
フライヤーデザイン/羽尾万里子
奈津美/ 堀奈津美(DULL-COLORED POP※rism)


☆What's 【えれくとろすなっく奈津美】?

 「この人の作品に出たい!」
 「この人と共演したい!」
 「この人を自分の作品に出したい!」
 そんな想いを形にした男3人組ユニット。

 メンバー3人がそれぞれ作品をプロデュースし、
 オムニバス形式で発表。
 出演者も3人のみという大胆企画!

 どこか生きづらさを抱えた
 「哀しい大人のパンク」を炸裂させる
 3ピースバンドの誕生である☆
 

☆えれくとろすなっく奈津美ブログ☆↓↓↓
http://ameblo.jp/electro723/



ご予約は、お早めに。
御来場、お待ちしております!!



                        小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)


2008/12/06 21:21 | Comments(0) | TrackBack() | 公演情報
友人の結婚式に、着物で行ったというハナシ。







先日、中学の同級生の結婚披露宴に行って来ました。

着物です(笑)。



紋付の羽織を古着で購入しました。
8000円。安い。
普通に仕立てたら15万円はするのだそうな。うわあ。

いや、でも確かに、着心地がとてもイイです☆
着る時に「シュルルル・・・」と、小気味よい音がするんだな。これは嬉しい。


友人なのに紋付でいいのかなあ、と思ったのですが、店員さんと相談した結果
「最近は大丈夫ですよ。」という事で・・・。
代わりに、袴や羽織紐は抑え目にしました。いかがでしょう?
 


「何か余興をやって☆」と頼まれていたので、前日の真夜中に必死で準備しました。
なにしろ、私は役者なので、一芸があるわけではありません。
ここで【夢芝居】歌ってもねえ(笑)。

で、結局、落語の『たらちね』を改良した小噺を披露しました。


大変だったけど、おかげで持ちネタがひとつ出来ました。よかったよかった。



披露宴は、とても温かく、素敵な式でした。
何しろ、中学時代からずーっと過ごしてきた友人ですから、
こちらも目頭が熱くなる思いでした。



私のテーブルに座っていたのは主に高校同期で、十数年ぶりに会う友人もいました。
正直、話が詰まるのではないかと心配していたのですが、
会って数分で「お互い、変わってねえなあー☆」と大笑いしてしまいました。


十数年のブランクは、たったひと言で飛び越えてしまうもののようです。



友人夫婦に「おめでとう!」と言って、挨拶をし、乾杯をして、
すっかりおっさんになった男達(笑)が、順番に祝福をします。

最後に、新郎の挨拶。
「あいつ、立派になったなあ・・・」と、素直に思ってしまいました。


本当に、おめでとう。
ふたりの幸せを、心より祈っております。



式が終わって、「今度、飲もうぜー。」なんて言いながら、みんな別々に帰って行きました。



それぞれ生きてきた時間があり、色々な想いがあり、
時には辛い事もあったはずですが、なんだか、やっぱり根っこは変わっていなくって、


なんだか、それがとても嬉しく、楽しく、幸せだったのです。







               小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)
 


2008/12/02 20:52 | Comments(0) | TrackBack() | 小櫃川桃郎太
いめーじ

このあいだ、品川駅の特設コーナーでワッフル屋さんが営業していたので買ってみました。

で、職場の後輩に「結構、美味しかったよ☆」って話してみたら、
「小櫃川さんはワッフルなんか買っちゃダメです!」
って言われた。
(私、職場でも芸名で呼ばれています)


・・・いや、別にいいじゃないか。
和菓子以外だって、好きですよ。

『スゥイーツ』だって食べますよ。


え? ダメですか? ダメですか?


正座して、ようかんと緑茶じゃなきゃ、ダメですか?




         小櫃川 桃郎太(おびつがわ ももろうた)





2008/11/24 12:28 | Comments(4) | TrackBack() | 小櫃川桃郎太

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