青梅コンサートから帰宅後、いきなり風邪をひいてしまいました。
これがまあ、なんともしつこく、しかもバイトが連続で入っていたため、休む事もできず、参りました。
まあ、なんとかかんとか、回復に向かっていたのですが、私は、ひとつ問題を抱えていました。
12月2日に、猫道一家党首、猫道さんから、ワークショップのお誘いを受けていたのです。
『藪の中』で共演した、岩☆ロックさんや菅野貴夫さんも参加するとあって、
楽しみにしていたのですが、なにしろ体調がこの有様。
前日に「途中、見学するかも」という事で連絡を入れ、若干熱っぽい身体で、会場に向かいました。
楽しみにしていたのですが、なにしろ体調がこの有様。
前日に「途中、見学するかも」という事で連絡を入れ、若干熱っぽい身体で、会場に向かいました。
今回のワークショップは、
「猫道一家が普段行っている稽古を体験してもらい、最後はシーンを創る」というものでした。
「猫道一家が普段行っている稽古を体験してもらい、最後はシーンを創る」というものでした。
猫道一家の公演に出演した事のある役者さんと、そうでない役者さん、合わせて10名程。
お互いの自己紹介をかねたゲームをしながら、徐々に身体を使ったトレーニングへ。
4~5人で感覚を置いて並び、音楽の中、その場でダッシュ。
猫道さんの掛け声で、周囲が(役者の肉体が)色々な状態に変化していきます。
「ダッシュ!」「ストップモーション!」「ダッシュ!」
「樽が前から転がってきます!」「木の枝が目の前に!」
などなど、横で見ているとゲームキャラが頑張っているようで面白いのですが、
やってる方は大変です。
「樽が前から転がってきます!」「木の枝が目の前に!」
などなど、横で見ているとゲームキャラが頑張っているようで面白いのですが、
やってる方は大変です。
「大きな樽!」「さらに大きな樽!」「ストップモーション!」
「ダッシュ!」「目の前が火の海に!」「大きな田嶋陽子が迫ってくる!」
「スローモーション!」
「ダッシュ!」「目の前が火の海に!」「大きな田嶋陽子が迫ってくる!」
「スローモーション!」
途中から感情の開放も入ってきます。
「大笑い!」「ダッシュ!」「泣き笑い!」「ストップモーション!」
「ダッシュ!」「樽!」「泣き笑いからだんだん怒りに変わる!」
「ダッシュ!」「樽!」「泣き笑いからだんだん怒りに変わる!」
さらに、キーワードを元にシーンを創ったりしていきます。
「お年寄り!」「ダッシュ!」「ストップモーション!」「樽!」「大きな樽!」
「木の枝!」「高田の馬場駅がジャイアント馬場に!」「ダッシュ!」「古館一郎!」・・・
「木の枝!」「高田の馬場駅がジャイアント馬場に!」「ダッシュ!」「古館一郎!」・・・
このトレーニングは「身体が疲れてもう動かなくなって、それでも動かそうとする事」
を目的としているそうで、限界値を超えたところからが勝負なのだそうです。キツイ。
を目的としているそうで、限界値を超えたところからが勝負なのだそうです。キツイ。
これを1グループ2セットずつ行いました。
風邪っぴきの私は、一度は見学していたのですが、だんだんうずうずしてきて、最後だけ参加。
とはいえ、この状態で限界値を超えて動かすのは危険なので、セーブしつつやりました。
そういう意味では、このトレーニングの趣旨から外れてしまった訳ですが、
ギリギリの線を見極めるという意識で行いました。
とはいえ、この状態で限界値を超えて動かすのは危険なので、セーブしつつやりました。
そういう意味では、このトレーニングの趣旨から外れてしまった訳ですが、
ギリギリの線を見極めるという意識で行いました。
キツイけど楽しいなあ、これ。
汗をダラダラかきながら、走り、叫びました。
猫道さんが「差し入れ、自由に食べてください。」とバナナやらお菓子やら飲み物などをくれました。
さすが『テニスサークルのような爽やかな劇団』をアピールしているだけはあります(笑)。
でも、これは本当にありがたかったです。チョコ棒、うめえ!!
さすが『テニスサークルのような爽やかな劇団』をアピールしているだけはあります(笑)。
でも、これは本当にありがたかったです。チョコ棒、うめえ!!
こんな感じで、午後の部は終了。
なんだか、来た時より元気になっていました。
ああいった場では、各々のエネルギー(生命力・気)が空間に充満しているわけで、
個人はエネルギーを消費するけど、それ以上に空間に満ちている『気』を吸収して、
相乗効果が起こっているのでしょう。『気の交流』というヤツですね。
個人はエネルギーを消費するけど、それ以上に空間に満ちている『気』を吸収して、
相乗効果が起こっているのでしょう。『気の交流』というヤツですね。
猫道一家の作品は、毎回、『地獄に向かう花柄の超特急』のような明るい狂気の疾走感があるのですが、
それを体現するためには、演じる側は尋常でないエネルギーを必要とするのでしょう。
それを体現するためには、演じる側は尋常でないエネルギーを必要とするのでしょう。
基本は生命力。
ラクして舞台に立てると思うなかれ。
夜の部では、短いテキストを使い、三人一組でワンシーンを創りました。
それぞれの持ち味が出ていて、非常に興味深かったです。
現代的な台詞を喋るのは久しぶりで、なんだか新鮮でした(笑)。
一緒にシーンを創ってくれた郷家さん、飯田さん、ありがとうございました。
猫道一家のブログ『歌舞伎魂―かぶきだましい―』へは、こちらから
夜9時過ぎに、ワークショップは終了。
西荻窪の飲み屋で、参加者の皆さんと話し、家路につきました。
恩田ツアーのワークショップでも感じた事ですが、
昨日までまったく知らなかった人や、知っていても親しいまではいかないといった方々と
身体を(『気』を)通して通じ合えるって、本当に楽しくて、嬉しい事です。
昨日までまったく知らなかった人や、知っていても親しいまではいかないといった方々と
身体を(『気』を)通して通じ合えるって、本当に楽しくて、嬉しい事です。
『語るなら拳で語れ』といった感じで、身体を通して相手を知るというのは、
もはやテレパシーみたいなものでしょう。
もはやテレパシーみたいなものでしょう。
言葉とはイキモノなので、
日常においてもそうですが、特に舞台上でやり取りされる言葉は、
身体を(『気』を、つまりは生命力を、つまりは内面の昂りを)通していないと、
その分スカスカになるのです。死んでしまうのです。
日常においてもそうですが、特に舞台上でやり取りされる言葉は、
身体を(『気』を、つまりは生命力を、つまりは内面の昂りを)通していないと、
その分スカスカになるのです。死んでしまうのです。
この辺りについては、また書きます。
ともあれ、またもや新たな出会いと、刺激をいただいた一日でした。
猫道さん、お誘いいただきありがとうございました。
小櫃川桃郎太(おびつがわ ももろうた)
PR
トラックバック
トラックバックURL: